腕時計

一時、自動巻きの腕時計が欲しくて、雑誌を見たり、メーカーのカタログを集めたりしていた。

原因は、ものすごく気に入っていたが、約２年で壊れたSEIKOのクロノグラフ（当然クオーツ定価６万ちょっと）。

　クオーツだから当然電池で動く。

ある時、時計を見たら、秒針が２秒ずつ動いている。

時間もいい加減な時を指している。

慌てふためいた。

もしや、電池が無いのかもと思い近所の時計店に電池交換をお願いするが、２千円もとられた揚句、その日のうちにまたもや２秒ずつ秒針が動いていた。

　困り果て違う時計店に持っていくと、そこの店主が、「だいたい、この手の時計は寿命が短いんだよ。」と言い

裏蓋を開け電池を再度交換した。ここでは、千円取られた。

傍らでこの作業を見ていたが、裏蓋を閉じる工程で、何かおかしいと思っていた。

だって、黒いゴムパッキンが、裏蓋から少しはみ出していたから。

　良く知らないし、時計店の店主がすることだから、問題ないだろうと勝手に思い込み。

返してもらった時計を腕に付け、良かった直った。

とそのまま帰り、いつもの様に腕時計をしたまま風呂に入った。

風呂から上がり、何の気なしに時計を見て愕然とした。

何と、時刻を指し示す蛍光塗料が爆発して、ガラスの中の文字盤の上に飛び散っている。

時計自体も動いていない。

やっぱり、防水ができていなかった。

あの裏蓋からはみ出したゴムパッキンは、作業ミスだ。

もう遅い。

いまさらどうにもならない。

しかたなく、その時計を諦めた。

長くなったが、これが新しい時計を探し始めことがきっかけ。

クオーツ時計だから壊れるんであって、自動巻きなら壊れないだろう。

という勝手な解釈で自動巻き時計を探した。

当初、デザインが気に入ったのと、安いのでオリエントスターのＧＭＴを買った。

ずっと付けていたが、欲がでてきて、一生ものの時計が欲しい。

と、勢いでブライトリングのナビタイマーを買ってしていた。

これが、重くて、結局最初のオリエントスターＧＭＴをいつも愛用。

オリエントスターなんて聞いたことが無かったけれど、ほとんど時間は狂わないし、止まっていても、

ちょっと振るだけで息を吹き返すし普段使う分には何の問題もない。

これは、安くて良い時計だと思う。

もっと、評価高くても良い。

残念ながら、今製造していない。