ヤマハミント

ヤマハ ミント。

聞いたことが無い2サイクルのスクーター。
 もう随分以前に親父が中古で買ってきて、家族で自転車代わりに使っていた。
物置の隅に埃を被ってうずくまっている。
ある時から、エンジンがかからなくなり、放置されている。
 今日、「イトシンのバイク整備テク」という本を買ったので、「このスクーター何とかなならないかな。」
と気まぐれに、不動のスクーターを引きずり出し、「イトシンのバイク整備テク」を見ながら、どこが不具合なのかチャレンジしてみようと、整備の真似事をしてみた。
 シートを持ち上げ、外装カバーを外す。
どこにボルトがあるのか、手探りで一つ一つ外す。
 泥と油の混ざった重たい泥の塊の様なものが、あちこち張り付いていて、ボルトを探すのが大変だ。
雑巾と歯ブラシとで一応綺麗に吹き落としながらやっと、外装カバーを外した。
 当初キャブレターの分解掃除をして、バリバリ調子良くしてやろうかと思っていたが、エアクリーナーボックスを外して、意気消沈。
中のエレメントがぼろぼろになっていて、陰も形も無い。
当然といえば当然なんだが、こんなんで、キャブを外して分解掃除したって、エンジンがかかるか疑問に思えたことと、作業が面倒になった。
 しょうがない、ここはキャブクリーナーで適当に中と回りを掃除して終わりにしようか。
と、安易になり、「これでもか!」というくらいキャブクリーナを吹きかけた。
ついでに、エンジン回りも洗浄スプレーを丸々一本拭きかけて綺麗ぽくしてみた。
 ガソリンタンクの中に、若干ガソリンが入っていたので、全て抜き。
新しくガソリンを少し入れた。
キックしてみる。
圧縮はあるのだが、全くエンジンがかかる様子が無い。
点火系かな?思い切って、プラグを抜いて真鍮ブラシで綺麗にしてみようかな。
とプラグコードを点検。
以上は無いようだ。
これで、かからなかったら、諦めようと、もう一度エンジン回りを見て驚いた。
途中何の線だかわからないが、明らかに点火系の一つ配線が外れている。
「原因はこれだな。」
あわてて、差込。
再度、キックしてみると、なんと反応あり。
チョークを引きキック。
エンジンがかかった。
なんてことはない。
単純なことか。
続く