さすがに秋も深まり蚊の出没も随分減った。

が、しかし、油断大敵なことは皆さんもご存じだと思われるが、少し暖かい小春日和にでもなって、日中窓前回にでもしていた日には容赦なく奴らは復活する。

全く腹立たしい。

 夜中、布団にもぐり込みしばらくすると、たまらなく足が痒くなった。

見てみると、蚊に刺されている。
あまりの痒さに掻き毟りながら、それでも寝ようとすると、こんどは、耳元で「ブーン」と蚊が頭の近くに来襲して、今から刺してやるぞ!といった危険な音がする。
 この蚊という奴は、とことん嫌な奴だ。
本来、蚊は血を吸わなくても生きていけるらしい。
野生の蚊はそれなりに、樹液や花の蜜など自然から栄養を得て十分生きていけるらしい。
それが、血を吸うことで、横着に楽に栄養が吸収できるために、血を吸う。
 それも、人の家に無断で侵入し、血を吸うだけならまだしも痒みをお土産においていくとは何事だ!
慌てて、殺虫剤を布団の周りから部屋中に噴霧する。
多分これで、蚊を退治できたろう。しかし、今度は私がこの殺虫剤を吸い込む羽目になってしまう。
 窓を開け空気を入れ換えると、退治できたと思っている蚊が、もしや復活しないとも限らない。
しばらく別の部屋へ避難する。
 こんなことをしていると、睡眠時間が削られてしまう。
 なんとも情けないような、腹立たしいような、下らない時間をすごさなければならないイライラがまたストレスとなる。
そもそも百歩譲って、蚊の存在を認めたとしても共存することは限りなく不可能に近い。
我々に害を加えないなら何の問題もないが、病気を媒介し、血を吸うことで痒みを伴うようなことをする虫は堪えられない。
 これも我がままかな・・・・。